Monday, November 2, 2026

根室・釧路付近のAI解析(Rev12)

第1章 概要

対象エリア: 北海道 釧路・根室地方(東経 144.0°E〜146.0°E、北緯 42.5°N〜43.6°N 領域)

観測データ期間: 1919年1月3日 〜 2026年10月12日

総データ件数: 2,871 件(欠損値完全除去・深度およびマグネチュード補正済み)

適用モデル: JMP_SOC_v12.1 決定論的地震予測モデル(Notebook LM使用)

なお、元データは気象庁の有感地震データベースに基づき、本報告内容は報告者とAIの独自解釈による。

第2章 10年周期動的重心移動、共軛応力バランシングおよびドラゴンチャート解析

1.10年周期動的重心移動解析(年代別Top-15 抽出)

歴史的な観測網密度の向上(Hi-net等の導入)に伴う微小地震検出バイアスを排除するため、10年ごとの各年代におけるマグネチュード上位 15件を抽出したアスペリティ動的重心を採用。また、全年代の動的重心の相加平均としての構造全体動的重心GC_dynは以下の通り。
GC_dyn座標: 東経 145.0634°E / 北緯 43.1569°N / 深度 58.59 km

【表 2-1: 年代別 Top-15 動的重心算定結果と物理的位置づけの解釈】






















以下に10年周期の動的重心推移図を示す。














【物理的意味とスパイラル運動の解釈】

1910〜1940年代にかけて陸側(北西方向)で反時計回りに推移していた主要動的重心は、ループ閉塞後、M7超巨大地震(1960年 M7.2, 1994年 M7.5, 2003年 M7.1)の発生に伴って海溝側・東部アスペリティ域(東経 145.3°E〜145.5°E 付近)側での推移に転移。1960~2010年以降で再び反時計回りだったが、2000-2020年代で反転、ほぼ直線上で推移。この動的重心の推移軸は、千島海溝の沈み込み帯に平行する「南西 — 北東走向の主要プレート境界断層帯および巨大アスペリティ配列」に沿った直線上の軌跡となっている。これは、特定のアスペリティ(破壊核)で発生した応力解放が、同一断層構造線に沿って北東および南西方向の隣接アスペリティへと順次転移・伝播しているプロセス(アスペリティ連動伝播)を反映しているとみられる。2020年代の動的重心は1960年 M7.2 地震の動的重心(厚岸沖)へと巡回回帰しており、約60年周期の反時計回り歪み循環(ループクローズ)の完了と次期破断サイクルの再開が近い事を示唆している。

2. 共軛剪断応力転移・4象限相対空間バランス解析

構造全体動的重心 GC_dyn (145.0634°E, 43.1569°N) を原点とする相対空間座標 (Delta x, Delta y) に変換し、4象限(Q1〜Q4)における発震密度および応力バランスを算出した。

【表 2-2: 4象限相対空間応力バランス一覧】





構造全体動的重心 GC_dyn を原点とする相対空間分布図(Delta x,Delta y)を下図に示す。














共軛剪断応力転移比率: 

R_conjugate = N(Q2)/{N(Q1) + N(Q2)} = 409/{966 + 409} =29.75% < 30% の状態は、Q1(北東象限:標茶・弟子屈〜根室北部領域)に高い剪断応力が非対称に固着・蓄積されており、Q2側への剪断解放が行われていない未解放応力型構造であることを示唆。

【表 2-3: 深度クラス別ドラゴンチャート集計表】





















上表をプロットしたドラゴンチャートを下図に示す。














【ドラゴンチャート構造および表層経時推移の総合解釈】

  1. 0km層の経時変化(1982–1994年 最長静穏期): 1982〜1994年に生じた0km層の約12年間に及ぶ静穏期間は、浅部地殻(tau_relax ≒ 35年)の完全固着(ストレスシャドウ)による歪みエネルギー急速蓄積を示し、1994年 M7.5 巨大地震直前の準備プロセスであったと推測。
  2. 1994年以降の分散パターン: 1994年以前の局所的2震源集中から北西方向(Q2/Q3象限)への推移・分散は、M7.5巨大破断後の共軛応力転移および背弧側への歪み再分配プロセスを反映。
  3. 2025–2026年 雌阿寒岳流体駆動型北東直線分布: 2025年9月からの雌阿寒岳噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の継続は、地下直下での熱水・火山性流体の高圧化を反映していると推測される。流体圧上昇に伴う有効法線応力の低下により、2025~2026年には雌阿寒岳から北東方向(阿寒・屈斜路構造線)へ一直線状に浅部地震群が配列(下図を参照)。










第3章 リスク評価

1. 1年以内のリスク評価最高リスクノードの動的追従 :

  • 最高リスクノードの動的追従 : 直近の発震密度勾配ベクトルは 東経 145.29°E / 北緯 43.01°N(深度 54.9 km) 付近を示し、厚岸沖〜釧路沖の主要アスペリティ領域に高密度歪みが集中。
  • BDTB 垂直トリガー: BDTB =Brittle-Ductile Transition Boundary(脆性・延性遷移帯)
     20km Layer(地下15〜20km脆性・延性遷移帯)における発震(累積39件)が継続しており、下部流動域からの「ボトムアップ破断開始」リスクが危険レベル。
  • 雌阿寒岳の噴火リスクについても要警戒。
  • 2026年の震源分布および地殻構造線を可視化した断面図を以下に示す。













上図表の構成とポイント
左図:平面分布マップ(Epicenter Distribution & Structural Axis)
雌阿寒岳(Mt. Me-Akan, 噴火警戒レベル2) の位置(赤三角)を起点とし、北東方向へ一直線上に延びる浅部地震の分布軸(赤破線:流体駆動型トリガー軸)を可視化。構造全体動的重心 GC_dyn(橙色十字)および海溝側・沖合に集中する中深部地震との位置関係を示す。
右図:深度断面プロファイル(Depth Profile & Subduction Zone)
経度対深度(0〜120km)の断面プロファイル上に、BDTB(脆性・延性遷移帯:地下15〜20km) および沈み込む太平洋プレートスラブを重ねて描画。雌阿寒岳直下の孔隙流体圧上昇(DSS-FB)と直接連動する浅部(<15km)の流体駆動型破壊群と、プレート境界深部(35〜106km)のアスペリティ破壊群の二層構造を示している。

2. M7超え巨大地震のリスク評価・時期予測・発生猶予時間全構造破断ポテンシャル

  •  全構造破断ポテンシャル(M_raw)
     Delta L ≒ 84.4 kmより、
      M_raw = 2.00 * log(84.4) + 3.50 = 7.35
  • セグメント限定破断ポテンシャル (M_segment):
     屈曲バリア伝播阻止率 B_barrier = 0.75 を適用、
         M_segment = 2.00 * log_(84.4*0.75) + 3.50 = 7.1
  • 段階的飽和率 (S_sat): 累積ベニオフ歪み E_cum= 1.091*10^9 に対し、過去最大容量級(M7.5相当 C_total = 1.059*10^8)に対する飽和率は臨界域(70%)を大きく超過した状態。
  • FMD 火山孔隙流体圧アジャスト (DSS-FB): 雌阿寒岳(d_volcano}<30km)の噴火活性化に伴い、15% の歪み減算アジャスト(DSS-FB = 0.15)を動的適用。有効蓄積エネルギー E_effective = E_cum*0.85 補正後も高臨界状態を維持し、表層減圧の反作用としてQ1象限深部への応力転移が加速。
  • 本震発生猶予時間 (単なる計算値につき、あくまで試算の参考値): 深度 50〜60km の粘塑性流動緩和時間 tau_relax(55km) ≒ 2.5 ~ 4.0 年に基づき算出された猶予時間は
     Delta t = 0.8 ~2.3年 (想定発生時期: 2027年半ば〜2028年頃}) 
まとめ(決定論的結論)

JMP_SOC_v12.1 モデルの決定論的解析により、釧路・根室地方においては M_segment=7.1 ~ 7.35規模のセグメント連動型巨大地震の潜在ポテンシャルが臨界に達しつつある状況。

雌阿寒岳の噴火活動・流体駆動型浅部震源群は、表層の局所的歪み緩和と同時に、深部主アスペリティ(厚岸沖〜釧路沖)およびQ1象限への剪断応力転移を急加速させるシグナルとして機能しており、今後、年代別重心移動のループクローズに伴う垂直トリガー発動(震源の浅いエリアへのシフト)に要警戒。

No comments:

Post a Comment

根室・釧路付近のAI解析(Rev12)

第1章 概要 対象エリア: 北海道 釧路・根室地方(東経 144.0°E〜146.0°E、北緯 42.5°N〜43.6°N 領域) 観測データ期間: 1919年1月3日 〜 2026年10月12日 総データ件数: 2,871 件(欠損値完全除去・深度およびマグネチュード補正済み)...