Saturday, August 1, 2026

#SP-9 熊本県熊本地方周辺の特異震源の解析(マクロ的解析)

 [背景]

気象庁の有感地震全データを東経北緯を0.1度単位/深さ1km単位のグリッドに分けた場合、M7以上の震源、かつ段数2段目あるいは3段目以上のグリッド震源はこれまで13震源しか存在しない。これらの地震震源を段数の特異震源と呼ぶ。2016年4月の熊本地震M7.3は2段目であり、13地震のうちの9番目の発生のため、#SP-9と略号。この震源を含むマクロ的な震源域(熊本県熊本地方・阿蘇地方・球磨地方)を含む矩形エリアでのM5.7以上の解析を行い、特異震源との関連性を見出そうとするものである。

[データ範囲と震源データ(M5.7以上)]

気象庁データ(1919/01-2026/07/26)における熊本県熊本地方・阿蘇地方・球磨地方の全震源を含む矩形エリアからM5.7以上の15震源を抽出。先日、発生した令和8年熊本地震M7.1のKM-16を加えた16震源を対象に解析を行う。このエリア内には段数の特異震源#SP-9 (KM-#10)である2016年熊本地震M7.3を含む。

[M5.7以上の震源推移]


下の図1に示すようにKM-#1~KM-#3までは反時計周り、反転して、KM-#2~KM#12では時計周り、KM-#12で変曲、KM-#12~KM-#15まで再び時計周り。KM-#14~#16では反時計周り。KM-#16は今年7/28の令和8年熊本地震M7.1。なお、KM-#7~KM-#14は2016年4月の熊本地震の前震のM6.5(KM-#7)から2日後の熊本地震の本震M7.3(段数の特異震源KM-#10)およびその2日後の余震M5.8(KM-#14)まで。KM-#2/KM-#05/KM-#06以外はほぼ一直線の帯状に分布。KM-#3から時計周りにいびつな大きな四角形をループ、最もKM-#3に近づいたKM-#8の手前KM-#7で2016年の熊本地震の前震M6.5が発生。更にループを閉じる方向にKM-#8(M5.8)が発生。ほぼ折り返しでKM-#9(M6.4)が発生。進行方向を北西に変えて本震の本震M7.3(段数の特異震源KM-#10)が発生。余震は大きな四角形のループをほぼ閉じるようにKM-#14まで進行。以降のKM-#15は約9年の間隔をおいて折り返し方向に推移。続く翌年のKM-#16が今回の令和8年熊本地震M7.1で、いびつな四角形の頂点の一つKM-#7付近まで折り返して四角形エリアの外縁で発生。


[M5.7以上の震源間相関直線とその傾き、およぴ幾何的中心]

前記16震源を直線で結ぶ15本の震源間の高相関式群とその傾き・切片・(東経に対する)角度・相関係数は以下の通り。


これら15本の相関直線を図2にて追加する。



15本のうち、5本がほぼ完全相関でR² = 1。他にも6本の相関係数も0.9998~0.9999で完全相関に近い。L1(40.1°)/L2(41.4°)/L3(40.7°)、L6(52.8°)/L13(52.8°)、L9(-75.9°)/L11(-73.9)はほぼ平行。KM-#10で交差するL8(-15.7°)/L14(68.3°)で直交に近い(約84°)。これら15本の相関式の傾きと切片の相関式から得られるメタ相関式y = -130.97x + 32.914の傾きと切片から震源群の幾何的中心の座標GCが得られる。一方、時系列に連続した2つの震源を結ぶ15本の線分群から得られる幾何的中心をGC(all)とすると各GCは以下の通りで図3にて追加した。
 15相関式から算出       GC (130.97 , 32.914)
 15本の線分群から算出 GC(all) (131.29, 32.855)
その結果、GCは東端の線分KM-#4/KM-#5の中点付近(この線分は前記のいびつな大きな四角形の一辺)、GC(all)はL7と交差するほぼ平行なL9(-75.9°)/L11(-73.9)との交点の中点付近に位置(いびつな大きな四角形の一辺付近)している。


図1に同じ範囲と期間での90km以深の震源推移を追加したものを図4に示す。


追加した90km以深のデータは下表の通り。グラフでは茶線でラベルは震源深さ。
点線はその震源群の近似直線で傾きは29.6°でL15(29.1°)とほぼ平行。
KM-#2(M6.1)は90kmのKM-d4付近、KM-#7~#10(M7.3)は102kmのKM-d1周辺、KM-#16(M7.1)は149kmのKM-d6付近。M5.7以上の震源群におけるいびつな大きな四角形の北側の辺に当たる震源群の分布と90km以深の主要な分布はほぼ平行であり、地震エネルギーは深い所から浅い所に推移することを示唆しているとみられる。


[M5.7以上の震源間相関直線L1~L15におけるパラメーターとの相関]

下表のようにパラメーターとして、一つ前のM7の地震との線分の傾き(北緯差ΔN/東経差ΔE)、線分切線分傾きΔN/ΔEを追加した。


震源間相関直線L1~L15における東経vs北緯以外のパラメーター間の相関高めの図を以下に抜粋した。ただし、高相関が3点中2点の近接による可能性が高い場合はグラフを省略した。

L1(KM-#1/#9/#12)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。他の高相関パラメーターでは日時 vs 深さで高相関。ただし、#9/#12は座標が近接。

L2(KM-#1/#7/#8)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9989。他の高相関パラメーターはL1同様に日時 vs 深さでの座標近接による高相関。

L3(KM-#1/#3/#4/#15)…東経 vs 北緯の相関係数は4震源間で0.9999。以下、4点中3点の組合せについて、L3-1~L3-4として以下に評価。
L3-1(KM-#1/#3/#4)…東経 vs 北緯は完全相関で相関係数1。他の高相関パラメーターでは日時 vs 深さで高相関。ただし、#3/#4は座標が近接。
L3-2(KM-#1/#3/#15)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9998。他の高相関パラメーターでは東経/北緯 vs 深さでやや高相関。ただし、#3/#15は座標がやや近接。



L3-3(KM-#1/#4/#15)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9999。他の高相関パラメーターはなし。
L3-4(KM-#3/#4/#15)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9986。他の高相関パラメーターはなし。

L4(KM-#3/#6/#12)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9993。その他に東経/北緯 vs 東経差ΔEもやや高相関。ただし、#3/#12は座標がやや近接。

L5(KM-#3/#12/#16)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9998。他の高相関パラメーターでは日時 vs 深さも高相関。


L6(KM-#4/#6/#14)…東経 vs 北緯の相関係数0.9998。。他の高相関パラメーターでは東経/北緯 vs 東経差ΔEも高相関。




L7(KM-#4/#10/#11)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9998。他の高相関パラメーターはなし。

L8(KM-#5/#7/#10)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9999。その他、日時 vs 東経/北緯、東経 vs 線分傾きΔN/ΔEでも高相関。ただし、日時 vs 東経/北緯ではKM-#7/KM-#10の座標が近接。

L9(KM-#5/#13/#14)…東経 vs 北緯の相関係数0.9996。その他、日時 vs 東経/北緯、日時  vs 線分傾きΔN/ΔE、東経/北緯 vs 北緯差ΔNでも高相関。ただし、いずれもKM-#13/KM-#14の座標が近接。なお。3震源のマグネチュードはM5.8で同一。

L10(KM-#6/#7/#9)…東経 vs 北緯の相関係数0.9988。その他、日時 vs 東経/北緯、東経/北緯 vs Mでも高相関。ただし、いずれもKM-#7/KM-#9の座標が近接。

L11(KM-#2/#9/#10)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。他の高相関パラメーターでは日時 vs 北緯でやや高相関。ただし、#9/#10は座標が近接。

L12(KM-#6/#8/#11)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9999。その他、日時 vs 東経差ΔE、東経/北緯 vs 東経差ΔE、北緯 vs 北緯差ΔN、東経差 ΔE vs 北緯差 ΔNでも高相関。日時 vs 東経差ΔEではKM-#8/KM-#11の座標が近接。






L13(KM-#7/#9/#11/#16)…東経 vs 北緯の相関は4震源での完全相関で相関係数1。以下、4点中3点の組合せについて、L13-1~L13-4として以下に評価。
L13-1 (KM-#7/#9/#11)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。その他、日時 vs Mでも高相関。


L13-2 (KM-#7/#9/#16)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。その他の高相関なし。
L13-3 (KM-#7/#11/#16)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。その他、東経/北緯 vs Mでも高相関。


L13-4 (KM-#9/#11/#16)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。その他の高相関なし。

L14 (KM-#6/#10/#16)…東経 vs 北緯の相関は完全相関で相関係数1。その他の高相関なし。

L15 (KM-#11/#12/#13)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9993。その他、日時 vs 東経/北緯/M、 東経/北緯 vs 深さでも高相関。






高相関の多くは主要なハブである#6や#11を含む震源相関線での高相関が目立つ。

[震源間相関とその物理的挙動の推測] 

熊本エリアの地震活動は、「布田川・日奈久断層帯」という明確な地質学的構造に沿って、数十年単位の広域的な「反時計回りループ」と、数日単位の局所的な「時計回りループ」が重層的に組み合わさった破壊プロセスとして捉える事が可能。

1. 震源推移のフェーズ解析と個別挙動

熊本エリアのM5.7以上の活動は、大きく4つのフェーズに分かれる。

第1期:初期枠組みの形成(KM-#1 〜 KM-#3)

挙動: 1931年の深部146km(KM-#1)から始まり、1975年の阿蘇付近の極浅発地震(KM-#3)まで反時計回りに推移。
メカニズム: 深部エンジン層からの応力が地表(0km)へと突き上げられ、エリア全体の幾何学的な「外枠」を画定した準備フェーズ。

第2期:2016年熊本地震への収束(KM-#4 〜 KM-#10)

挙動: 軌跡が時計回りに反転。KM-#3から大きな領域の四角形の外周をループし、2016年4月14日の前震 M6.5(KM-#7)を経て、4月16日の本震 M7.3(KM-#10:#SP-9)に至る。
メカニズム: ループが閉じる方向にさらにKM-#8が発生し、ほぼ折り返しでKM-#9が発生。そこで進行方向を北西に変えて本震(KM-#10)に至る。これは、既存の「いびつな四角形」の境界内でエネルギーが逃げ場を失い、断層帯の最も強固な結節点で蓄積されたエネルギーが従来の強固な構造を破壊したことを示唆。

第3期:震災後の秩序再編(KM-#11 〜 KM-#15)

挙動: 本震直後の余震群(KM-#11〜#14)は、四角形ループを完結させるように進行。その後、約9年の沈黙を経て2025年にKM-#15が発生。
メカニズム: 巨大破壊によって乱れた幾何学的バランスを、既存の相関直線(L12、L14など)を埋めることで事後調整する「復元モード」と推測される。

第4期:最新の秩序更新(KM-#16)

挙動: 2026年7月28日、令和8年熊本地震 M7.1(KM-#16)が発生。軌跡は再び反時計回りに反転。
メカニズム: 2016年の破壊エリアの外縁(KM-#7付近)まで折り返す動きを見せており、システムが新たな巨大な平衡状態へと移行したと推測される。

2. 幾何学的・力学的メカニズム:立体ダムモデル

解析の結果、熊本エリアは深部と浅部が高度に同期した「立体的なエネルギー循環系」と見なせる。

「深部からの裏打ち」構造: 90km以深の震源群(KM-d1〜d11)が描く近似直線の傾き(29.6°)は、浅部の主せん断面候補であるL15(29.1°)とほぼ平行。これは、地震エネルギーが深部のスラブ変形から浅部の活断層へと垂直方向に効率的にチャージされていることを暗示。
「いびつな四角形」の檻: 震源の大部分(KM-#2, #5, #6以外)は一直線の帯状に分布しているが、その周囲を回遊するループ運動が「茂木ドーナツ」のような役割を果たしていると見られる。ループが閉じた瞬間に、中心部の固着域が「一気貫通」で破壊されることで、M7クラスへの跳躍が発生。

3. 断層構造との関連
本エリアの震源推移は、既知の活断層の走行と密接にリンクしていると見られる。
布田川・日奈久断層帯のドミノ: KM-#7からKM-#14にかけての急激な連鎖は、南西から北東へと延びる布田川・日奈久断層帯に沿った「水平ドミノ」そのものと見られる。

荷重転嫁と不動点: PCA(主成分分析)的視点では、これらの震源は特定の傾斜面(地殻内の弱面)付近に構造的に集中。一度大きな地震(M7.3)が起きることでアスペリティが小細分化され、プレートの有効摩擦面が増加するため、檻の「貯蓄容量」が更新され、より強固な固着状態へと変化。
最新震源 KM-#16 の意義: 今回のM7.1が過去の四角形エリアの外縁で発生したことは、2016年の破壊によって安定化した「本堤」をバイパスし、隣接する未破壊の断層セグメントへ応力が転嫁された結果であると推測される。

結論として、熊本地震(#SP-9)のマクロ解析は、「深部からのエネルギー供給ライン(L15)」と「浅部の断層帯ループ」が交差する幾何学的ハブにおいて、蓄積エネルギー(応力)が限界を超えて溢れ出した物理プロセスと見られる。最新のKM-#16の発生は、この「立体檻」の容量が再定義され、次の大規模なエネルギー還流サイクルが再始動した可能性を示唆しているとみられる。

[Dragonチャートにみられる状態変化]

1. 2016年熊本地震の前震直前まで

10km の地震が急増して1kmとの度数逆転が生じている一方で、10kmでは全体の近似直線や前後の1km/20kmに対して最大Mが低い状態。


2. 2016年熊本地震の前震直後まで

10km でM6.5が発生した結果、同震源深さでの最大Mが更新され、1kmのプロットとの縮退が生じ、1km~20kmのプロットが近似直線状に並んだ状態。その後、本震M7.3まで10km の地震が急増し、再び1kmの度数との逆転傾向が強まる。


3. 2016年熊本地震の本震直前まで

1km~20kmのプロットが近似直線状に並んだ状態を保ったまま、10kmの度数が伸長した状態。


4. 2016年熊本地震の本震直後まで

10kmの最大値がM7.3に更新され、10km~20kmのプロットが一直線上に並んだ状態に変化。


4. 2026年令和8年熊本地震直前まで

2016年の10km~20kmのプロットが一直線上に並んだ状態から10kmでの度数が伸長した結果、1kmのプロットも10km~20kmのプロットと共にほぼ一直線上にに変化。

5. 2026年令和8年熊本地震直後まで

令和8年熊本地震により20kmの最大Mが急増、10kmのプロットと平行近くまで上昇。結果、最多数の10kmのプロットが近似直線より下に変化。現在、多数の余震が発生中であり、遠くない将来に10kmでの最大値が更新される可能性あり。



Monday, July 20, 2026

#SP-13 岩手県沖周辺の特異震源の解析(ミクロ的解析)

 [背景]

気象庁の有感地震全データを東経北緯を0.1度単位深さを1km単位のグリッドに分けた場合、M7以上の震源、かつ段数2段目あるいは3段目以上のグリッド震源はこれまで12震源しか存在しなかったが、先月2026年6月での岩手県沖のM7.2が2段目で発生し、13番目の特異震源となった。そのため、これまで12の特異震源と呼称していたが、今後は段数の特異震源と呼称し、発生順に#SP-* (* は連番)の略号を付与する。今回の段数の特異震源は#SP-13となる。この岩手県沖エリアでの特異震源近傍でミクロ的な震源群で解析を行い、そのメカニズムと特異震源との関連性を見出そうとするものである。

[データ範囲と震源データ(M5.6以上)]
気象庁データ(1919/01-2026/06)における岩手県沖の段数の特異震源グリッド#SP-13(2段目M7.2)の±0.1°の近傍でM5.6以上を抽出。##01~##17の17震源データを得て、これらを対象に解析を行う。段数の特異震源#SP-13は##16


[M5.6以上の震源推移]
下の図1に示すように、##01~##03は同じ軌跡を行ってほぼ同じ震源付近まで戻ってきており、##03~##05、##04~##06、##05~##07、##06~##08、までは逆時計回りと時計回りを交互に繰り返し。さらに反転して、##7~##10までは逆時計回り。##09~##13までは時計回り、##12~##17までは逆時計回りとなっている。なお、##13/##14は2011年の東日本大震災の余震群。


[M5.6以上の震源間相関直線とその傾き、およぴ幾何的中心]
前記17震源群を直線で結ぶ10本の震源間の高相関式とその傾き・切片・(東経に対する)角度・相関係数は以下の通り。


L1・L2・L6は完全相関でR² = 1。他にもL3・L10の相関係数も0.9999で完全相関に近い。
相関直線図を追加したものを図2として以下に示す。


ほぼ平行なL2(-61.0°)/L10(-61.7°)のみ追加したものを以下の図3に示す。ほとんどの震源はこれら2相関直線群上あるいは間に位置しているが、南西側に外れている4震源のうち、##2(М5.7)は最も浅い震源14㎞で、特異震源を含む残る3震源(##4/##10/##16)は本エリアの規模のトップ3となっている(##4(M6.7)/##10(M7.2)/##16(M7.2))。


これら10本の相関式の傾きと切片の相関式から得られるメタ相関式y = -142.37x +40.261の傾きと切片から震源群の幾何的中心の座標GCが得られる。一方、時系列に連続した2つの震源を結ぶ16本の線分群から得られる幾何的中心をGC(all)とすると各GCは以下の通り。
 10相関式から算出    GC (142.37, 40.261)
 16本の線分群から算出 GC(all)  (142.41, 40.264)
特異震源#16直前の#15までの14本の線分群から得られるメタ相関式y = -142.42x + 40.25の傾きと切片から震源群の幾何的中心の座標GC(all)0は以下の通り。
 GC(all)0  (142.42, 40.25)
これらの幾何的中心の座標群も図4で追加した。


その結果、幾何的中心GCは相関直線L6と線分#5/#6との交点付近、GC(all)は相関直線L3とL8との交点付近、GC0(all)はL5とL8の交点付近に位置している。
段数の特異震源#16の直前#15までのGC0(all)→GC(all)はL8に沿って推移、GCに接近している。

[M5.6以上の震源間相関直線L1~L10におけるパラメーターとの相関]
下表のようにパラメーターとして、一つ前のM7の地震との線分の傾き(北緯差ΔN、東経差ΔE)、線分切線分傾きΔN/ΔEを追加した。


M6.5以上の震源間相関直線L1~L10における東経vs北緯以外のパラメーター間の相関高めの図を以下に抜粋した。

L1(#1/#2/#3)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。その他の高相関はなし。

L2(#1/#9/#11)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。その他に東経/北緯 vs 線分傾きΔN/ΔEも高相関。ただし、#9/#11の線分傾き値が近接。


L3(#2/#7/#10)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9999。他に東経/北緯 vs 北緯差ΔNでも高相関。



L4(#2/#9/#16)…東経 vs 北緯の相関係数0.9996の高相関。その他の高相関はなし。

L5(#4/#5/#11)…東経 vs 北緯の相関係数0.9998の高相関。その他の高相関はなし。

L6(#4/#9/#15)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。その他の高相関はなし。

L7(#4/#6/#13)…東経 vs 北緯の相関係数0.9994の高相関。その他の高相関はなし。

L8(#7/#8/#13)…東経 vs 北緯の相関係数0.9959の高相関。その他、日時 vs 深さでも高相関。


L9(#8/#9/#17)…東経 vs 北緯の相関係数0.9993。北緯 vs 深さの完全相関係数1などの高相関あり。





L10(#13/#15/#17)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9999の高相関。他に東経/北緯 vs 北緯差ΔNも高相関となっている。



[震源間相関とその物理的挙動の推測] 

岩手県沖のシステムは、「マクロとミクロで直交する二重の並行障壁」に囲まれた巨大な立体ダムとして機能しており、特異震源の#SP-13の発生は、巨大震災(M9.0)後の残留応力を深部へパッキングし直す「荷重転嫁」の最終工程として推測される。

1. 初期フレームにおける「垂直往復」による充填(##01 〜 ##03)
【期間】1920年 〜 1937年(約17年間)
個別震源の挙動
##01(46km) → ##02(14km) → ##03(50km) とL1上を往復推移。
駆動メカニズム
深部エンジン層から浅部(14km)へ、そして再び最深部(50km)へと激しく突き上げる「垂直往復」が発生。これにより、ミクロ完全線形レール L1(41.5°、 相関係数1)を形成。
物理的解釈
ミクロエリア全体の垂直方向のひび割れ(バイパス)を形成し、巨大破壊に向けた骨組みを構築する準備フェーズ。

2. 「幾何学的な檻」での蓄積と基底状態(##04 〜 ##09)
【期間】1960年 〜 1993年(約33年間)
個別震源の挙動
第3位の規模の##4(M6.7)以降、時計回りと反時計回りの交互ジグザグでL2上の##09まで。##5以降の規模はM5.7〜6.0の「基底状態」で停滞。
駆動メカニズム
ミクロの並行障壁である L2(-61.0°) と L10(-61.7°)という強固な「檻」に応力がトラップされ、管を巻く滞留状態へと推移。
物理的解釈
ストレス供給量が放流量を上回り続け、最大破壊容量までの水位(応力)を極限まで高めていく蓄積フェーズ。

3. 障壁の突破と深部での巨大破断(##09 〜 ##11)
【期間】1993年 〜 1995年(約3年間)
個別震源の挙動
##7以降続いていた反時計回りで並行障壁内を推移、並行障壁の北東側L2(-61.0°) 上の##09(28km)から南西方向に折り返し、並行障壁の南西側L10(-61.7°)を突き抜けて##10(M7.2, 48km)が発生。当日直後の余震でL2(-61.0°) 上の##11(M6.2, 38km)に回帰。
駆動メカニズム
並行障壁間で飽和したエネルギーが、強固な障壁 L2 を南西側に突き抜け、一気に並行障壁害の硬質な深部エンジン層(48km)への流入、##16と同率第1位のM7.2の破壊に至った。
物理的解釈
基底状態のエネルギーが巨大な破壊へと「相転移」し、巨大破壊へのプロセスを開始したシグナル。

 4. M9外部トリガーによる秩序再編(##12 〜 ##15/マクロでは#IW-10 〜 #IW-16 )
【期間】2009年 〜2019年(約11年間)
個別震源の挙動
##9から並行障壁の南西側L10(-61.7°)上の##13まで時計回り。##13は2011年東日本大震災(M9.0)の6日後。さらに翌年の余震##14が並行障壁内で発生後、2019年の##15で南西側障壁のL10(-61.7°)に回帰。マクロでは L4, L5 という完全線形レール上を埋める強制的整列が発生。
駆動メカニズム
外部からの巨大な歪み流入により、自律的なプロセスが中断され、既存の幾何学的レールを短期間で形成。この過程で、ミクロの並行障壁の南西側L10 が形成。
物理的解釈
巨大破壊後の不整合を、地殻が既存の「幾何学的な溝」を埋めることで事後調整(再ロック)する復元モード。

5. 特異点 #SP-13 (##16) 2段目発生と荷重転嫁(##15 〜 ##17)
【期間】2019年 〜2026年(約7年間)
個別震源の挙動
並行障壁の南西側L10上の2019年の##15から#12以降続く反時計回りで、並行障壁内を南西側に外れた深部44kmにおいて 特異震源##16の2段目のM7.2が今年2026年に発生。3日後の余震で並行障壁の南西側L10上の#17に回帰。
駆動メカニズム
##16は、100年前の##02(1928年)から続く歴史的な荷重転嫁レール であるL4(11.8°)と、マクロでの障壁L12(-85.4°)との交点で発生。
物理的解釈
「荷重転嫁」の完了。大震災後に北側・浅部ブロック(##12〜15)に残留していた不安定な応力を、44kmの硬質な深部層へと強制的に推移、マクロでの幾何学的中心(GC)を大きく南西に推移させることで、エリア全体を新たな平衡状態に移行させた。
[総括:岩手県沖システムの幾何学的・力学的特質]

マクロ解析も含めたまとめ

1.  直交障壁による拘束
    マクロの並行障壁(L1/L10: 約27°系)とミクロの並行障壁(L2/L10: 約-61°系)は、その差が 約88° であり、**マクロとミクロの障壁がほぼ直交。この直交する格子が「物理的な檻」となり、応力をランダムに散らさず、M7台への集約へ導いた。
2.  基底状態からの発振
    M5〜6クラスの基底地震は蓄積された応力ストレスのオーバーフローであり、蓄積されたエネルギー・ポテンシャルが閾値を超えた瞬間に、予定されたレール(ミクロでのL4など)上で M7.2 という「巨大発振」へと相転移 。
3.  予定調和的な発生
    特異震源 ##16 が過去の震源直線上に収まったことは、破壊がランダムではなく、あらかじめ彫り込まれた幾何学ネットワークに沿って発生している可能性を示唆している。
以上のメカニズムにより、岩手県沖は「直交する障壁の中で精密にストレス閾値を管理し、臨界点に達するたびに深部へエネルギーを流入させる精緻なシステム」というモデルが仮説される。

Sunday, July 5, 2026

#SP-13 岩手県沖周辺の特異震源の解析(マクロ的解析)

 [背景]

気象庁の有感地震全データを東経北緯を0.1度単位深さを1km単位のグリッドに分けた場合、M7以上の震源、かつ段数2段目あるいは3段目以上のグリッド震源はこれまで12震源しか存在しなかったが、先月2026年6月の岩手県沖でのM7.2が2段目で発生し、13番目の特異震源となった。そのため、これまで12の特異震源と呼称していたが、今後は段数の特異震源と呼称し、これまで通りに発生順に#SP-* (* は連番)の略号を付与する。今回の段数の特異震源は#SP-13となる。この震源を含むマクロ的な震源域である岩手県沖エリアでのM6.5以上の解析を行い、特異震源との関連性を見出そうとするものである。

[データ範囲と震源データ(M6.5以上)]

気象庁データ(1919/01-2026/06)における岩手県沖の全震源を含む矩形エリアからM6.5以上を抽出。#IW-1~#IW-17の17震源データを得て、これらを対象に解析を行う。このエリア内には岩手県の段数の特異震源#SP-13 (#IW-17)だけでなく、三陸沖での#SP-7 の2段目M7.1(#SR-9/#IW-7)も含まれている。


[M6.5以上の震源推移]

下の図1に示すように#IW-1~#IW-5までは反時計周り、#IW-5で反転、#IW-4~#IW-7では時計周り、#IW-7で再反転、#IW-6~#IW-14まで再び反時計回り、#IW-7で反転、#IW-13~#IW-15まで時計回り、#IW15でほぼ反転折り返して延長線上の#IW-16へ推移。#IW-15~#IW-17までは時計周り。#IW-7が段数の特異震源の7番目の#SP-7、先日の段数の特異震源の13番目#SP-13が#IW-17。なお、#IW-10~#IW-13は2011年の東日本大震災当日の余震群であり、#IW-14~#IW-16も2011~2012年に発生の余震群と見られる。今回の#IW-17は当エリアでの約15年ぶりのM6.5以上の震源となっている。


[M6.5以上の震源間相関直線とその傾き、およぴ幾何的中心]

前記17震源を直線で結ぶ12本の震源間の高相関式とその傾き・切片・(東経に対する)角度・相関係数は以下の通り。4震源を含む場合、より相関係数の高い組合せを採用した。

L4~6・L8はほぼ完全相関でR² = 1。他にもL3・L11の相関係数も0.9998~0.9999で完全相関に近い。L1(27.8°)/L10(26.8°)はほぼ平行。三陸沖のの段数の特異震源#IW-7を含む高相関直線はない。


これら12本の相関式の傾きと切片の相関式から得られるメタ相関式y = -142.32x + 39.262の傾きと切片から震源群の幾何的中心の座標GCが得られる。一方、時系列に連続した2つの震源を結ぶ16本の線分群から得られる幾何的中心をGC(all)とすると各GCは以下の通り。

 12相関式から算出       GC (143.32, 39.262)
 16本の線分群から算出 GC(all) (142.57, 39.577)

最後の震源#IW-17を含む唯一の相関直線L12を除く、11相関式による幾何的中心をGC0、最後の線分#IW-16/#IW-17を除く線分間の幾何的中心をGC0(all)とすると各々の座標は以下の通り。
 11相関式から算出       GC0 (142.02, 39.119)
 16本の線分群から算出 GC0(all) (142.58, 39.815)

高相関直線群とこれらの幾何的中心の座標群も図2に追加した。


その結果、幾何的中心GCは相関直線L5上の#IW-12の真北付近、GC(all)は相関直線L5上の線分#IW-5/#IW6と線分#IW13/#IW-14が交差する付近に位置している。
直近の段数の特異震源#IW-17の影響を除いたGC0、GC0(all)からはそれぞれ大きく推移しており、GC0→GCは大きく南西方向に、GC0(all)→GC(all)はほぼ真北に推移。GC0(all)は#IW-6~#IW-10で囲われた北側の四角形エリアの南側の底辺(線分#IW-6/#IW-7)付近、GC(all)は#IW-4~#IW-7で囲われた三角形エリアの底辺付近に位置している。

[M6.5以上の震源間相関直線L1~L12におけるパラメーターとの相関]

下表のようにパラメーターとして、一つ前のM7の地震との線分の傾き(北緯差ΔN/東経差ΔE)、線分切線分傾きΔN/ΔEを追加した。


M6.5以上の震源間相関直線L1~L12における東経vs北緯以外のパラメーター間の相関高めの図を以下に抜粋した。

L1(#IW-1/#IW-2/#IW-8)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9982。他の高相関はなし。

L2(#IW-1/#IW-3/#IW-4)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9989。他の高相関はなし。

L3(#IW-1/#IW-12/#IW-15)…東経 vs 北緯の相関係数は0.9998。他に日時vsMでも相関係数1の高相関だが、#IW-12/#IW-15のMが同じため。


L4(#IW-1/#IW-10/#IW-15)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。その他に東経/北緯 vs 北緯差ΔNも高相関。


L5(#IW-1/#IW-8/#IW-11)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。他の高相関はなし。

L6(#IW-2/#IW-14/#IW-15)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。他の高相関はなし。

L7(#IW-3/#IW-6/#IW-14)…東経 vs 北緯の相関係数0.9979。その他、東経 vs 東経差ΔNでも高相関。

L8(#IW-4/#IW-5/#IW-14)…東経 vs 北緯の相関係数1の完全相関。その他、東経/北緯 vs Mでも高相関。


L9(#IW-4/#IW-9/#IW-13)…東経 vs 北緯の相関係数0.9999。#IW-17を入れた4震源の相関でも相関係数は0.9994(IW-9とIW-17が近接しているため)。3震源では東経/北緯 vs 東経差ΔEでも高相関。



L10(#IW-5/#IW-10/#IW-12)…東経 vs 北緯の他の相関係数0.9972。#IW-10/#IW-12は北緯が近接しており、日時 vs 北緯の高相関はそれが原因の可能性もあり。北緯差ΔN vs 線分傾きΔN/ΔEでも高相関。


L11(#IW-8/#IW-13/#IW-15)…東経 vs 北緯の他の相関係数0.9999。その他、日時  vs 線分傾きΔN/ΔEでも高相関。


L12(#IW-10/#IW-16/#IW-17)…東経 vs 北緯の他の相関係数0.9992。その他、日時  vs Mでも高相関。

[震源間相関とその物理的挙動の推測] 

第1期:#IW-1 〜 #IW-5 外郭形成
【期間】1928年 〜 1968年(約40年間) / 軌跡:反時計回り
個別震源の挙動
エリア北東の#IW-1(1928年、M7.0)に続き、南西部の#IW-2(1931年、M7.2)が発生。
その後、再び北東の#IW-3(1935年、M7.1)、#IW-4(1960年、M6.7)、そして西側の#IW-5(1968年、M7.2)へと、エリアの外郭をなぞるように反時計回りのループを形成。
駆動メカニズム
この時期は、未成熟で均一化されていない断層面に対し、プレートの沈み込み帯が「面全体の歪みキャパシティ(枠組み)」を構築していたフェーズ。 数理的には、北側バウンダリであるL1障壁(角度27.8°)の起点(#IW-1, #IW-2)がこの時点で強固にロックされ、エリア内のエネルギーが外側に逃がさない構造的な「外壁」を形成。
第2期:第1の反転と臨界化フェーズ(#IW-5 〜 #IW-7)
【期間】1968年 〜 1989年(約21年間) / 軌跡:時計回りへの第1反転
個別震源の挙動
1968年の#IW-5(M7.2、深さ20km)をピボット(回転軸)として、それまでの反時計回りから時計回りへと反転。
応力は深部へと急降下し、地殻深部72kmの#IW-6(1987年、M6.6)へと推移。
そのわずか2年後、今度は一転してプレート最浅部(深さ0km)での#IW-7(1989年、M7.1)の三陸沖の段数特異点#SP-7が発生。
駆動メカニズム
#IW-5での反転は、水平方向の応力分配が限界に達し、垂直方向(Z軸)へ応力が転進した状態。深部72km(#IW-6)から極浅部0km(#IW-7)への「垂直推移」は、地殻を上下に貫く断層セグメントの伝達パスの連結形成を反映。
特に#IW-7(#SP-7)という特異点の出現は、システム全体が単なるエネルギー蓄積状態から、連鎖破壊の臨界モードへの移行に対する物理的シグナル。
第3期:広域トリガーによる強制的整列フェーズ(#IW-7 〜 #IW-14)
【期間】1989年 〜 2011年(約22年間) / 軌跡:再反転と巨大連鎖(反時計回り)
個別震源の挙動
長いM6.5クラスの静穏期間後、2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)の外部からのメガトリガーにより、システムは強制的に再反転。
地震当日のわずか数時間の間に、#IW-10(M6.5、29km)、#IW-11(M7.4、32km)、#IW-12(M6.6、17km)、#IW-13(M6.7、24km)がドミノ倒しのように連続発生。
翌日には#IW-14(M6.6、15km)がエリア南西部で発生。
駆動メカニズム
アスペリティの自然な力学的飽和を待たず、M9.0の超巨大な歪み変化(荷重)により、システムは強制的に「既存の幾何学的レールを高速で埋める」状態に移行。ランダムに推移したように見える震源群は、実際には相関係数1の完全線形のL4(#IW-1/#IW-10/#IW-15)およびL5(#IW-1/#IW-8/#IW-11)に位置した震源群を中心に推移。事前に設計されたようにL4/L5の「地殻の溝(ガイドレール)」に沿って位置している震源群は整列。
第4期:秩序再編と最新特異点フェーズ(#IW-15 〜 #IW-17)
【期間】2011年後半 〜 2026年(約15年間) / 軌跡:時計回りへの再編
個別震源の挙動
大震災直後の混乱期を経て、#IW-15(2011年11月、M6.7)、#IW-16(2012年、M6.6、52km)へと推移し、軌跡は再び時計回りへシフト。
そして、前回のM6.5以上から約15年間の長い沈黙(幾何学的エネルギー充填)を経て、2026年6月に深層部(44km)で最新の#IW-17(M7.2)の段数特異点#SP-13が発生。
駆動メカニズム
#IW-17の物理的役割は、大震災(第3期)が残した広域的な歪みの「不整合」を事後調整し、システムを定常状態へ戻す復元・再ロックモードとみられる。 数理的には、#IW-17は東日本大震災当日の#IW-10および2012年の#IW-16とを結ぶ縦方向のL12(角度-85.4°、R²=0.9992)によって拘束。これにより、幾何学的中心はGC0から南西のGC(143.32, 39.262)へと大きく推移。北側の浅部ブロックに残留していた応力は44kmの深部の段数の特異震源へと「荷重転嫁」され、エリアを幾何学的な安定へと収束。

その他、L8(#IW-4/#IW-5/#IW-14)における東経/北緯 vs Mの相関係数0.9998やL9(#IW-4/#IW-9/#IW-13)の相関係数0.9999~1の縛りもあり、地震発生はランダムではなく、予定調和的に発生していることを伺わせる。

#SP-9 熊本県熊本地方周辺の特異震源の解析(マクロ的解析)

 [背景] 気象庁の有感地震全データを東経北緯を0.1度単位/深さ1km単位のグリッドに分けた場合、M7以上の震源、かつ段数2段目あるいは3段目以上のグリッド震源はこれまで13震源しか存在しない。これらの地震震源を段数の特異震源と呼ぶ。2016年4月の熊本地震M7.3は2段目であ...