[概要]
2つの特異震源を含む日向灘周辺のM6.6以上の震源推移がこれまでの壱岐・隠岐と北伊豆地震#SP12-1の解析同様の逆時計周りの推移と途中からの時計周りを示しており、日向灘での次のM7以上の震源が2つの特異震源を結ぶ線上で発生、南海トラフ地震のトリガーとなる可能性を示しています。
12の特異点の震源のうち、#SP12-2及び#SP12-12の2つの震源を含む日向灘の震源域を内包する矩形エリアについて解析します。
下図は気象庁有感地震データベースでの日向灘を内包する矩形エリアでのM7以上の震源(1919~2026/1月)とそのリスト、震源推移図です。リストのオレンジの震源が#SP12-2の特異震源M7、黄色の震源が#SP12-12で一昨年2024年に発生した特異震源M7.1です。リストでは推移順を明確にするため、HG7-1~HG7-6の連番を付与しました。
M7以上の震源推移の特徴
震源推移図では壱岐・隠岐や#SP12-1 静岡県伊豆地方の震源の解析で見られた逆時計回りの推移がここでも確認されました。北東端のM7.5(HG7-4)への軌跡で最初に小さな三角形の領域を逆時計周りで閉じた後、今度は大きな四角形の領域を囲むように逆時計周りで推移しています。赤い線はM7.1(HG7-5)から黄色の特異震源M7.1(HG7-6)を通る北西側直線、及び、その南東側に平行線をもう一つのオレンジの特異震源(HG7-3)と北東端のM7.5(HG7-4)近傍を通るように引いたもので、南東側のM7.1(HG7-1)/M7(HG7-3)/M7.5(HG7-4)の近傍を通る直線がほぼ北西側の赤線と平行であることが分かります。
北東端M7.5を除き、規模がM7~M7.1と近い規模の地震が揃っているのも特徴の一つです。
南東側の赤の直線上に位置するM7.1(HG7-1)/M7(HG7-3)/M7.5(HG7-4)では東経vs北緯の相関が高い(0.9991)だけでなく、東経・北緯のそれぞれがMに対しての相関もそれ以上の線形性(0.9999/0.9996)があります。Mの時間や深さに対する依存は見られず、Mはほぼ完全に震源の東経・北緯位置に依存しています。
ここまで示したように少なくとも一部の地震の発生は決して偶然ではなく、厳密なルールに基づき予定調和的に発生してると見る方が妥当と考えられます。
M6.6以上の震源推移の特徴
もう少し解析データを増やすためにM6.6以上の震源のリストとその震源推移図を以下に示します。
リストのオレンジと黄色の地震は12の特異震源ですが、震源を増やしたため、##1~13の連番を振りなおしています。そのため、ここでは##4と##12が特異震源となります。
震源推移図のラベルは各マグネチュードで、中央やや右下のM6.9の青いラベルが##1で##2はM7.1、右斜め上の##3のM7.2、折り返す形で##4のM7、再び急角度の折り返しで##5のM7.5、更に急角度の折り返しで##6のM6.7(黄色ラベル)。ここまでの推移はこれまで見られたように逆時計回りの推移が続いています。しかし、以降の推移は反転して時計回りが最後の##13のM6.6まで続いています。つまり、黄色ラベルのM6.7が反転ポイントとなっています。
この謎を解くためにこれらの震源の東経vs北緯の相関の高いラインを確認した結果を下図に示します。赤の実線及び点線で示した相関ラインは相関係数0.9942~1です。
逆時計周りの反転ポイントM6.7(黄色ラベル)では3本の相関ラインが交差しており、子の震源の場所が各方向からの応力の集中点であると同時に強固な結節点であることを示唆しており、そのために周回方向の反転がここで生じたものと推測されます。
一方、赤で示した負の傾きの赤実線は二つの特異震源を含む相関ラインは4点からなります(他のラインは3点の相関)。冒頭で示したように12の特異震源のうちの二つの震源M7(#SP12-2:オレンジ)とM7.1(#SP12-12:黄色)は日向灘のM7以上のループにおける始点(HG7-1)と終点(HG-6)であり、これらを結ぶM6.6以上の高相関ラインは次のM7以上の地震がM7ループを閉じる形で始点(HG7-1)付近で発生する可能性が高い事を示唆していると推測されます。
もう一つの正の傾きの赤実線は相関係数1で先ほどのM7震源群中の高相関線M7.1(HG7-1)/M7(HG7-3)/M7.5(HG7-4)で東経北緯vsM で別の高い相関があったのと同様に、こちらでは東経北緯vs深さにも高相関係数があります。
<訂正・補足>
M7震源群で一部に確認された高相関は東経 vs 北緯、及び東経/北緯 vs M、
M6.6震源群で一部に確認された高相関は東経 vs 北緯、及び東経/北緯 vs 深さです。
グラフタイトル見直ししています。確認不足で申し訳ありません。
これはライン上の震源の規模Mが東経北緯だけでなく深さに対しても厳しく制約されている事を示します。
冒頭で示したM7の推移ループが始点のM7(12の特異点の2番目#SP12-2)付近で閉じた場合、「茂木ドーナツ(Mogi's Donut)」と同様にその囲まれた領域の蓄積エネルギーが放出される事、この領域での各グリッドの最大蓄積エネルギーをこの領域の最大M7.5である事、異なる方向の領域内の7本の震源ラインが各最大M7.5の蓄積エネルギーを持つ事、を仮定するとこれらの震源ラインが連動して全放出された場合の想定規模Mmax(N=7)は以下の試算となります。
Mmax(N=7)=現状の最大規模(実績値M7.5)+log10(連動する震源ライン数)/1.5
=7.5+log10(7)/10≒8.1
なお、N=6/N=5の場合でもMmax(N=6/5)=8.0となり、M8クラスの可能性を示していますが、発生時期については来年か100年後か不明です。
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